安心・安全


ワイス・ワイスでは、ストレスを少しでも解消し、安全に暮らしていくことを常に考えて、ものづくりに取り組んでいます。
家具が室内環境に及ぼす影響に関して情報収集を行うとともに、環境研究機関と連携を取りながら13の揮発性有機化合物(VOC)を測定しています。さらに総揮発性有機化合物(TVOC)についても測定し、より安全な家具づくりを行います。



接着剤


接着剤

F☆☆☆☆(フォースター)の接着剤を使用します。
ただし成型合板のみ、接着力の強化、成型合板の機械との適合性からF☆☆☆(スリースター)を使用していますが、製品段階での揮発量はF☆☆☆☆(フォースター)相当です。
安全の詳細をご説明致しますので、お気軽にお問い合わせ下さい。



塗料


塗料

ワイス・ワイスは自然塗料にも力を入れています。
亜麻仁油を主にしたオイルフィニッシュを中心に、商品によっては、ソープフィニッシュ、蜜蝋ワックスなど、安心安全な塗料を選択することが可能です。ご希望する塗料がカタログに表記されていない場合は、ご相談下さい。
レストランや公共空間で使用されるお客さまには、ウレタン塗装をお勧め致します。耐久性にすぐれ、こぼしたものや水分をはじいて清潔に保ち、さらに湿気や乾燥による無垢材の伸縮を抑えて割れなどを防ぎます。

※揮発性有機化合物(VOC)、総揮発性有機化合物(TVOC)、F☆☆☆☆(フォースター)については、【P.271】をご参照下さい。



家庭で健康に過ごすために


「シックハウス症候群」「化学物質過敏症」は、空気によって起こる問題です。

体重 60kg の人が1日で体内に取り入れる物質は、食料2kg、水2リットル(重さ2kg)で、実は空気を15 〜 20kg(20m3、湯船20 杯分)も取り入れています。都市で生活している人は通常1〜2時間は外の空気を、残りは室内の空気を吸います。1日 20kg 吸う空気の約 90%は室内の空気で、その空気に有害な物質が含まれていれば、当然健康を害します。


日本の住宅は1990年代から高気密になり、室内換気をすることが激減しました。というのは地球温暖化が問題となり、企業や家庭でのクーラー、暖房の使用を減らして二酸化炭素の排出量を増加させない対策が取られたためです。地球環境保全のためには正しい選択でしたが、人々の健康を考えるとそうとは言えませんでした。

この時代、家の壁紙を貼る際、家具を製作する際の接着剤に、ホルムアルデヒドが使われていました。工業的、作業的に使い勝手がよく、カビの増殖を抑えてくれる性質もあるため、健康にもよいものとされていました。しかしながら徐々に放散される性質上、換気をしない高気密な建物の室内に溜まってしまったのです。これがシックハウス症候群の始まりでした。


そこで2003年、厚生労働省は室内の原因物質の濃度に関するガイドラインを発表し、ホルムアルデヒドを含む13の揮発性有機化合物(VOC)の指針値を定めました。これによりホルムアルデヒドの使用量は激減しましたが、接着剤に別の物質が使われ始めました。日々技術革新が進む現代では使用物質を特定できず、体に起こる症状と原因の関係がわかりにくくなっています。長時間家にいて有害物質にさらされ続けている主婦が、頭痛、倦怠感、気力の低下、手足のしびれなどを感じても、「異なる病気」と診断されてしまうことがよくあるのです。


また建材や家具につく「F☆☆☆☆(フォースター)」表示で、ホルムアルデヒドの放散量を知ることができます。しかしながら現在確認されている3000 万種類の物質のうちの1つが安全基準を満たしていても、これで安心とは言えません。ですから、個々の物質ではなく揮発性化学物質の集合体に着目し、総揮発性化学物質(TVOC)の濃度を知ることが大切です。この数値を公開している住宅、家具メーカーの商品を購入する、帰宅して室内環境に違和感を覚えた場合はシックハウス症候群を疑うなどして、自分で自分の身の安全を確保することが必要です。


教えてくれた人 柳沢 幸雄さん
東京大学名誉教授、工学博士、開成中学校・高等学校校長。
シックハウス症候群、化学物質過敏症研究の第一人者。
著書に『CO2ダブル 地球温暖化の恐怖』、共著に『化学物質過敏症』ほか多数。



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